高らかな6発の号砲で令和元年の初戦を飾った中年集団バルバロッサ東京・埼玉である。平成のバルバという若さを無駄使いし切ったせいによる怠惰と弛緩の時代は終わりを告げ、令和の野心的チームとして令和10年にはのJ1リーグ昇格即優勝し、全員が三浦知良の最年長出場記録を更新することになる道は今まさに始まったのである。
確かに頂点へ続くはずの道は、今日見るとなんと廃道となっていた。暑さによって通行止のフェンスが浮き出てしまった。ほぼ唯一の20代の菅田抜き(田中はどうした)ではすっかり試合のできない身体になった我々だが、この暑さの中での菅田不在に試合中盤からの守備はままならず、無敗記録を持つ年一回参加の原が早くも今年2試合目と出場を果たしても挽回はできなかった。それでも、その原からのスルーパスより平成のバルバを締めくくった一人好調の内藤がゴールに流し込んだのは僥倖である。
あとは暑さの中、失点を重ねる。一本目で複数得点しておけば通行止に気づかなかったかもしれない。チームというのは元号が変わったくらいでは変わらないのである。惨敗。