前週の敗戦はある意味、平成のバルバの集大成といえる試合であった。新元号のバルバは果たしてこのまま朽ちるのか、はたまたロウソクの火は燃え尽きる最後が一番明るいとばかりに老境さしせまる我々は悪あがきするか。令和元年の初戦、新たなスタートラインに立つのである。
本日はこどもの日であるのに、誰もが子どもを家に置いてきて参加した。ただ、我々の肉体は大人であるが、果たして精神は成熟しているのか。ムキになってボールを追いかける姿はとても成熟した精神を有するとは思えない。つまり我々は永遠の子どもである。ゆえにこどもの日とは我々の日でもある。もちろん追いかけたボールに追いつけないなど、老化を思わせる姿態も見せるが、肉体がいくら大人でも精神は子どもである。
試合は3分にいきなり動く。久しぶりに左のオフェンシブハーフという本来のポジションに固定起用できた岩崎の得意のドリブル突破から、ボランチのポジションよりするする上がってきた強行出場の倉片が合わせて先制する。
11分にはまったく同じ形から今度は岩崎自身がそのまま決めて追加点。2分後には左サイドでポジションチェンジした高橋賢司のセンターリングを瀧がタイミングをうまく外したヘディングを決める。1本目3-0と優勢に進める。
2本目はやや停滞するも40分に深川からの高速クロスを最近音沙汰のなかった勝山がボレーで合わせて4-0。
3本目は中盤に上がった助っ人が巧みにパスをさばくものの決定機をものにできないまま時間が経過。それでも58分にスケッチからのクロスを高橋賢司が一人かわして左足で決める。5-0。
4本目はもう一人の助っ人が高速オーバーラップ。右からクロスを入れると瀧が巧みにコントロールして、得意な形から右足を一閃。6-0。ディフェンスはそのまま完封。
令和元年の初戦は6-0と快勝。衰えつつある肉体に悪あがきせん。