平成12年7月1日がバルバロッサ東京・埼玉の始動日である。それから19年。我々は710回試合をし、280回勝ち、100回引き分け、330回負けた。1557ゴール決めて、1633ゴール決められて、平成最後の試合を迎えるのである。平成の19年間は、我らが内臓脂肪の蓄積の時代であったと言える。
コーナーキックから小川のヘディングのこぼれ玉を内藤が詰めて、幸先よく先制した。平成最後の試合は穏やかに大団円としたい。その希望を打ち砕いたのが、試合開始後21分だった。
平成のバルバ事件史を飾るプレーとなった。
「平成史上最悪のミス? GKがバックパスを空振り...衝撃オウンゴールに世界反響『お粗末』」 参考記事
ミスをしたGK含め、ピッチに立つ皆が苦笑いする朗らかな雰囲気の中、今度はハンドでPKを献上し、逆転を許すのである。
ここ数年負けていない相手とあって、そのうち何とかなるさという気持ちでプレーすると井上のスルーパスから王が相手ゴールキーパーとの1対1を決めて、同点。言葉通り、このまま続けていれば逆転も近いと思ったその矢先、ナイスミドルを決められてしまうのである。
致命的な失点となった。その後はチグハグな拙攻を繰り広げるだけで、実に平成のバルバらしい敗戦なのである。